仕事、勉強、スポーツを問わず、結果を出すためには、集中しなければなりません。集中しないで結果を出せるとしたら、「それほどスゴイことをしていない」と言い切ってもいいくらいです。
別に難しいことではないのに、「なかなか集中できない」とこぼす人は、少なくありません。その原因は、「集中力がないから」と思っている人はたくさんいますが、ちょっとピントがズレすぎています。
集中力がない人などいません。集中できない原因は、ほかにあります。
その1つが、とらわれていること。「結果を出したい」と肩に力が入りすぎているから、集中できなくなっています。
結果にとらわれすぎていることが、集中力の邪魔をしています。思い当たるフシがある人は、たくさんいるのではないでしょうか。
集中したいのであれば、まずは「とらわれをなくす」こと。余計なとらわれをなくすことが、集中力の第1歩です。
もっとも、これは「言うは易し、行うは難し」です。「とらわれないようにしよう」と思ってしまうと、それ自体がとらわれになりかねません。これでは、ミイラ捕りがミイラになるようなものです。
集中するために、もう1つしておきたいことがあります。それは、「楽しむ」こと。
結果がどうなるかを考えずに、目の前のことを純粋に「楽しもう」と思えば、自然に集中するようになります。
目の前のことが苦手だったり、嫌いだったり、なかなかうまくできないことだったりしたとしても、プレゼントされた箱を開けるような気持ちで相対すると、不思議と楽しくなってきます。
あるいは目の前のことを自分の大好きな食べ物だと想像上で思い込むことで、なぜかウキウキしてきます。
楽しくなると、目の前にあるやるべきことをテキパキと処理できるようになります。
1つ1つやっていくごとに、結果に対するとらわれがなくなって、いつの間にか集中しています。日が暮れるまで夢中になって遊んだ、子どものころのように……。
結果に対するとらわれをなくして、楽しむことができれば、集中できます。集中できれば、誰もがいつでもどこでもどんなときでも結果を出せるようになるものです。