「こんなんでは、やっていられないよ!」「あまりにもひどすぎる!」「こういうのがいいわけないよ!」……
生きていれば、多かれ少なかれ、納得できないことに遭遇するものです。なかには怒りをあらわにする人もいるかもしれません。
その納得できないことを黙って見過ごすようでは、現状はそのまま。いいえ、むしろ悪化する可能性が大です。
納得できないことに対して、不平不満を唱える……。このように「文句」を言う人は、おそらくあなたの周りにもたくさんいます。もしかしたら、あなた自身もその1人かもしれません。
文句には、正当なものもあれば、言いがかりに近いものもあります。いずれにせよ、それを言うこと自体は、いいことではありません。
こう言うと、「『ガマンしろ!』ということですか!」と異議を唱える人もいそうです。別にガマンをする必要はありません。文句を言うこと自体に「生産性がない」だけのことです。
現状がよくないから、あなたは文句を言っているのかもしれませんが、そうであればなおさら、ほかのことをすべきです。それは、現状をよくする行動。
「やっていられない」なら、うまくいくようにする。「ひどすぎる」なら、快適/安全/便利になるようにする。「いいわけない」なら、正しい状態にする……。
文句を言うだけで、何かが変わるのなら、こんなにラクなことはありません。それでは全員が文句を言うようになって、収拾がつかなくなります。
現状がよくないとしても、なんらかの行動をしなければ、何も変わることはありません。納得できないのなら、それを表明して、なおかつ変える行動にすぐに取りかかるべきです。その行動を続けることで初めて、現状が変わります。
文句とは、たんに不平不満を唱えることではありません。それは、子どものすること。現状を変えていく原動力にする――。それが本当の意味での文句であり、大人がすべきことです。言いっ放しにしているだけでは、現状は少しも変わりません。
あなたは、今日、現状を変える行動をしましたか。言いっ放しで終わりませんでしたか?