「『どうしても』とお願いされたから、休みを返上してまで取り組んだのに、あの人から言われたのは『お疲れさん』のひと言だけ。これなら、やるんじゃなかった」……
懇意にしている人から頼まれごとをされると、「あの人の力になりたい」「あの人の役に立ちたい」という思いが湧き起こって、自分の時間、ときにはお金までかけて取り組んでしまうものです。
振り返れば、あなたにも1つや2つくらいは該当するようなことがあったのではないでしょうか。
取り組んだほうは、報酬を期待して、依頼者のために行動したわけではありません。あくまでも相手の役に立ちたかっただけ。
欲しかったのは「本当に助かったよ。ありがとう」「ここまでやってくれてうれしいよ」という気持ちが込もった言葉です。
この人は相手のために行動した親切な人ではありますが、見返りを求めていなかったかと言えば、「NO」です。きっちり見返りを求めています。
ちなみに、それは相手からの感謝や評価の言葉。相手から「ありがとう」「素晴らしい」と言われたくて行動したのですから、まさに見返りを求めています。
「それはいくらなんでも厳しすぎますよ」……
確かに反発する人は多そうですが、相手も「お疲れさん」と労ってくれたのですから、それで十分。この場合、欲する言葉を相手が使わなかったにすぎません。
元はと言えば、相手の「力になりたい」「役に立ちたい」という思いで行動して、実際にそうできたのですから、すでに見返りを得ています。たとえ多少のコストを払ったとしても、誰かにとってプラスとなる行動をすること自体が、見返りです。
なぜなら相手のためにした行動によって、知識・スキルをアップさせ、なおかつ経験を積んだとしたら、十分にプラスとなるものを得ているから。「力になりたい」「役に立ちたい」と思って行動したことで自分も成長できたとすれば、それ以上の見返りを求めるのは筋違いです。見返りとは、決して自ら求めるものでありません。
ちなみにビジネスは契約に基づいて行うものですから、見返りが発生する余地がありません。もしビジネスでも見返りを求めるとしたら、不純、あるいはやましい動機があると言っていいです。
あなたは今日、誰かのプラスとなる行動をしましたか。行動するときになんの見返りを求めずにいられましたか?
(朝の独り言)
今日は、診療の合間にずっと読書していました。やはり、本を読むことで 本当に 知性なくして良き人生が無い と感じます。
読書の理由として、より成長するためにということ!他には、経営者、著者として、少しでも質の高い情報、考え方を知りたいというのがあります。本からの情報を得るために、実際に購入したり、トップポイントのような雑誌で要約を10冊程まとめ読みしたりしています。又、しばらく休んでいたオーディオブックにも申し込み、契約しようと思っています。最近は、たくさんの会社がありますから、色々と検討しています。
是非、新刊もお読み下さい。感想シェアやAmazonレビューを楽しみにしています。