2020.3.28.

相手の「してほしい」に応える、、、

年度末や月末になると、日ごろの倍とかそれ以上に忙しくなって、職場はてんやわんや状態。

職場の仲間は、お互いに「持ちつ持たれつ」ですから、基本的に誰かの手がいっぱいのときには、助け合うものです。

もっとも、周りを見渡すと、すべての人が、こなしきれないほどのたくさんの仕事を抱えています。

こんなとき、人は2つに分けることができます。1つは、「これを手伝ってほしいんですけど……」と、周りの人に助けを求める。もう1つは、「これを手伝ってほしいんですけど……」と、周りの人から助けを求められる……。

前者は、要望をしています。後者は、要望をされています。

要望とは、「これをしたい」「こうなっているべきだ」と思っていることが実現するのを強く望むこと。「こうなるといいなぁ」という淡いものではなく、「絶対に実現しなければならない」という強い意志を感じさせます。

相手に要望するときは、お願いというより直談判に近いと言っていいくらいです。

されたほうとしては、拒否権を持っているものの行使しづらくなっています。現実的なことを言えば、「断るのが難しい依頼」といったところです。

それが要望の実態であるとすれば、当然ながら、するのは憚られます。自分自身がどんなに手いっぱいでも、断ることができない依頼をしたくはありません。

それをしたら相手との信頼関係が崩れます。何より自分自身がラクをすることなので、退化を余儀なくされます。

要望とは、決してするものではありません。それをすることで、確実に誰かにしわ寄せがいくことになります。

逆に言えば、するよりされるほうがいいものです。周りの人から「これを手伝ってほしいんですけど……」と言われたら、喜んでその要望に応じるべきです。

確かに、あなた自身はますます忙しくなります。それでも相手の「してほしい」に応えて、なおかつ自分自身の仕事もしっかりやるようであれば、確実に成長します。

知識・スキル・経験のすべてがバージョンアップして、要望されたこと自体に感謝するようになるかもしれません。

あなたは今日、誰かの要望に応えましたか。知識・スキル・経験をバージョンアップさせましたか?