2016.6.30.

短期成果を狙わない・・・

成果主義とは、年齢や年数に関係なく、仕事で出した成果に応じて報酬が決められる制度です。「頑張った人には手厚く報いる」ということになっていますが、その実態は、成果を出した人も、また出せなかった人も必要以上に疲弊させているだけです。
そもそも成果は、カンタンに出せるものではありません。5年とか10年かけてようやく出せるものです。基本的に成果とは、中長期的なものなのです。
ところが、成果主義を前面に出して評価しようとすると、5年も10年もかかるものを対象にはできません。やはりここ1年とか2年の間に取り組んできたものが、その対象になってきます。
1年や2年で成果を出すのは不可能とは言いませんが、まずムリです。またやらないほうがいいです。
とはいえ、そこで働く人たちは「1年や2年で成果を出さないと評価されない」という不安と焦りを抱えています。必然的に短期成果を狙うことになります。それとともに、組織全体が、短期成果に向けて走り出してしまいます。
本当に短期間で成果を出せるとすれば、それはそれで素晴らしいことです。しかし、そこには必ずタネもシカケも存在します。
短期で得る成果は、中長期で得るそれの先食いです。5年、10年かけて出る成果をわずか1年か2年で早めに回収してしまうことにほかなりません。
短期で成果を得てしまえば、2度と再び手にすることができなくなります。それが、短期成果の現実です。
別の言葉で言えば、短期成果とは給料の前借りです。本来の日より何日か前に何万円かを支給してもらい、残りを給料日当日にもらう。2回支給されて「トクした」気になりますが、額は一緒で増えてはいません。むしろ前借りした分だけ、翌月はつらくなります。翌月もまた前借りをすることになり、一向に家計がラクにはなりません。結局、いいことはありません。
短期成果を求めると、組織にいる人たちは確実に疲弊します。また組織自体も中長期の利益を短期間で先食いすることになるために、弊害が多くなっていきます。
短期成果を狙っても、人と組織の両方ともにいいことがありません。成果主義の呪縛は、まことに恐ろしいものです。
(朝の独り言☆)
今日の帯広は、とても暖かい一日でした。診療の合間は、日経ホール講演会の資料集めをしていました。今週は、最果ての地で「自分」と出会う100の言葉(笠倉出版社)(7月9日発売)の見本ができます。実は、偉人の中の一人(わー嬉しい)として、私の言葉が紹介されています。是非、是非、素敵な景色と名言を・・・・。ところが、成果主義を前面に出して評価しようとすると、5年も10年もかかるものを対象にはできません。やはりここ1年とか2年の間に取り組んできたものが、その対象になってきます。
1年や2年で成果を出すのは不可能とは言いませんが、まずムリです。またやらないほうがいいです。
とはいえ、そこで働く人たちは「1年や2年で成果を出さないと評価されない」という不安と焦りを抱えています。必然的に短期成果を狙うことになります。それとともに、組織全体が、短期成果に向けて走り出してしまいます。
本当に短期間で成果を出せるとすれば、それはそれで素晴らしいことです。しかし、そこには必ずタネもシカケも存在します。
短期で得る成果は、中長期で得るそれの先食いです。5年、10年かけて出る成果をわずか1年か2年で早めに回収してしまうことにほかなりません。
短期で成果を得てしまえば、2度と再び手にすることができなくなります。それが、短期成果の現実です。
別の言葉で言えば、短期成果とは給料の前借りです。本来の日より何日か前に何万円かを支給してもらい、残りを給料日当日にもらう。2回支給されて「トクした」気になりますが、額は一緒で増えてはいません。むしろ前借りした分だけ、翌月はつらくなります。翌月もまた前借りをすることになり、一向に家計がラクにはなりません。結局、いいことはありません。
短期成果を求めると、組織にいる人たちは確実に疲弊します。また組織自体も中長期の利益を短期間で先食いすることになるために、弊害が多くなっていきます。
短期成果を狙っても、人と組織の両方ともにいいことがありません。成果主義の呪縛は、まことに恐ろしいものです。
(朝の独り言☆)
今日の帯広は、とても暖かい一日でした。診療の合間は、日経ホール講演会の資料集めをしていました。今週は、最果ての地で「自分」と出会う100の言葉(笠倉出版社)(7月9日発売)の見本ができます。実は、偉人の中の一人(わー嬉しい)として、私の言葉が紹介されています。是非、是非、素敵な景色と名言を・・・・。