2021.3.28.

空振りを恐れない、、、

野球やテニス、卓球、あるいはサッカーなどの球技では、スイングやシュートしても球に当たらないことがあります。いわゆる「空振り」です。
空振りは、その行為だけを見れば、確かに失敗です。初心者が「エイッ!」と思いっきりスイングしたりシュートしたりしたときに空振りをしてしまったら、上級者に「ハハハッ。へたくそー」と笑われることがあるかもしれません。
そのときはとても恥ずかしく、気まずい思いをします。笑っている上級者もかつては空振りばかりしていたのに、昔の自分をすっかり忘れているのですから、タチが悪すぎます。
それでは、この空振りは初心者だけがするのかと言うと、決してそんなことはありません。プロの選手でも、日常的にしています。どんなに優れた選手であっても、空振りをしたことがない人などいません。
プロでさえするのだから、初心者が空振りするのは当たり前。もしこの世に空振りをしたことがない人がいるとすれば、そのスポーツをやったことがない人か、ただ見ているだけで何もしない人です。
得点や有利になることを狙ってスイングやシュートをした結果、たまたま当たらなかった……。
それが、空振りです。その原因は、プロならおそらくちょっとしたタイミングの狂い。初心者の場合は、明らかに技術不足。ただ積極的にスイングやシューをトしようとした意欲は、称賛してもいいくらいです。
初心者に言いたいのは、空振りを恐れること、恥ずかしがることはないこと。積極的行動の表れなのですから、恐れることはありません。
一生懸命やっているにもかかわらず空振りしたことで誰かに笑われてしまったとしたら、こう考えるようにします。
「スイング(シュート)する練習が1回増えた。ラッキー!」
 どんな球技でも空振りを繰り返していくうちに、うまくなっていきます。空振りとは、うまくなっていく過程で経験していくものです。
 そうとらえ直すと、もはや空振りをすることを恥ずかしがる気持ちは消えていきます。空振りを笑う人がいても、まったく気にせずに以前より積極的に練習するようになります。
先ほどのプロ選手について改めて触れると、こう言うことができます。それは、「一緒に練習してきた誰よりも空振りをたくさん経験してきてうまくなっていった人。
なおかつこれからも積極的に空振りをして、さらにうまくなろうとしている人」です。