YESかNOか。白か黒か。AかBか……。世の中は複雑なので、どんなことも竹を割ったようにスパッとどちらかに決められるものでもありません。
2つのうちのいずれかしか答えがないとすれば、それは一方を切り捨てることです。可能性が狭めてしまうことにほかなりません。
もちろん、二者択一してもいいです。それが「ベストだ」と思い、またどういうふうになろうとも、その結果を引き受けられるのであれば……。
このときどちらか以外、つまりまったく別の選択を模索することも可能です。それは、第三の道を行くこと。
たとえば、Aにしたいと思いながらも、現状ではそれを選択するのが難しい場合。
AがダメならBを選択しなければならないのかというと、そんなこともありません。「Bがいい」のならそうすべきですが、やはり「Aがいい」と思うのであれば、進んで第三の道を模索していきます。
もしAに近い「A´」というものがあるとするならば、ひとますそれを選択するのもアリです。それは、Aと似て非なるものです。
Aがベストだとすれば、ベターとかグッドくらいかもしれません。それでもBよりはいい選択になるのであれば、第三の道を突き進みます。
ベストではないのですから、当然ながら、不満や不安は残ります。それは、これから解消すればいいこと。
A´がベターとかグッドなら、それを少しでもベストに近づけるように、自分自身の力でAになるように持っていきます。自分自身のこれからの努力次第で、それは十分に可能です。
誰にとっても、いつでもどこでもどんなときでもベストを選択できるわけではありません。そのとき「やっぱりダメだ」と、何もしないでいたら、永遠にベストを手に入れられないままです。
やむを得ずベターやグッドを選んで、自分の力でそれをベストにまで持っていく――。それが、第三の道です。
ベストを選べないのなら、進んで第三の道を行くべきです。それは、自分の力でベストに持っていけるチャンスなのですから……。このチャンスを逃す手はありません。