「今、忙しいところなのに」……
不思議なもので、多忙なときほど、問い合わせや相談、報告が入ったりするものです。そのときどういう対応をするかは、まさに人それぞれです。
「忙しいんだから、あとにしてくれ」……
特に上の立場にある人は、こう言いがちです。別にそれが、悪いわけではありません。今、手が放せないのは、事実です。
軌道に乗っているのに中断してしまったら、効率も悪くなります。中断するのはリスクだらけですから、つい「あとにしてくれ」と言いたくもなります。
ただし、あと回しにすれば、確実に不利になります。どんな内容であれ、後手に回るリスクがあります。
いい内容であれ、よくない内容であれ、あなた自身にどうするべきかという判断を委ねられたものは、早急に対応します。別にその場ですべてを解決しなくてもかまいません。
問い合わせには応じる。相談に応じる。報告を受ける……。
そこまでは誰もが素早く対応できます。その内容を確認したうえで、その場で解決できそうなら、すぐにやってしまいます。
ちょっと時間がかかりそうなら、「夕方までお時間をくれませんか?」「1時間後にもう1度話し合おう」と、引き取ります。
必要なら、部下に最低限の指示を出します。これで事態の悪化を防ぐことはできます。
前者なら、あなたの手から完全に放れたので、やりかけた仕事に戻ります。懸案事項もなくなって、集中して取り組めるはずです。
後者なら、ひとまずやりかけた仕事に戻ります。まずはそちらに集中的に取り組んで、終わらせたあとに懸案事項に本格的に対応していきます。
「あとにしてくれ」と言って、自分が取り組んでいる仕事をかたづけてから対応すると、その分だけ事態は進行します。被害が拡大することは、十分にあり得ます。
そこから原状回復まで持っていこうとすると、素早く対応するときの何十倍、何百倍の手間と労力がかかってしまいます。
自分の仕事を中断してまで、誰かから求められたことに素早く対応したほうが、リスクを最小限にできます。あと回しにしたら、結局は自分で自分のクビを絞めることになりかねません。
(朝の独り言⭐︎)
女子パシュート金メダルで、地元の新聞では号外が、、。今日の夕刊でも見開きで高木姉妹の写真です。本当に素晴らしいです。