何かを身につけようとするときに、インプットとアウトプットのどちらを先にしたほうがいいのかと悩む人がいます。これは、ニワトリと卵のような関係です。
インプットを先にするのは、ところてん方式です。先にドンドン入力していって、容量いっぱいになったら押し出すようにアウトプットしていきます。
アウトプットを先にするのは、ポンプ方式です。容量が空になったらまるで吸い込まれるようにしてインプットしていきます。
どちらにするかは、人それぞれです。自分に合ったほうを選んでいきます。
もっとも、これはどちらも同じです。インプットとアウトプットはセットであり、どちらも必要です。
何かを身につけるとしても、インプットしただけでは自分のものにすることはできません。アウトプットするから、自分のものになり、知識やスキルとして定着していきます。
インプットしただけでアウトプットしなければ、「エビングハウスの忘却曲線」のとおり1日経てば、そのほとんどを忘れてしまいます。
何かを記憶するにしても、ノートに書く、あるいは声に出すといったアウトプットをすることで、定着率は格段に上がります。
インプット→アウトプット→インプット→アウトプット……。これを繰り返すことで、知識やスキルは自分のものになります。
インプット先か、アウトプットが先かは、この図式のどこを切り取るかによります。どちらが先かは、本質にはまったく関係ないことです。
インプットとは、ただ入力することを意味するのではありません。結論として言えば、アウトプットするまでのサイクルを含みます。アウトプットして初めて、インプットしたことになります。
禅問答のようですが、インプットとはアウトプット。アウトプットとはインプット。
こう考えていくと、何かを身につけようとするときの態度が変わってきます。これまでよりも、もっと真剣に臨むようになるにちがいありません。
あなたは今日、何かをインプットしましたか。アウトプットまできちんと取り組みましたか?
(朝の独り言☆)
今晩は、院内勉強会です。最近は、少し勉強会が多いですが、スタッフも前向きに参加してくれますので、嬉しいです。5月からは新人2名も接遇コースも始めます。外部講師から積極的に学び、成長して欲しく思います。