2019.6.3.

自分が前例になる、、、

「過去に誰もうまくいったことがないよ」「成功例がないということは、失敗するということだよ」「前例がないんだから、やろうとしたところでムダだよ」……

これまで誰もやろうとしなかったことをやろうとするとき、このように反対されることがあります。誰もやったことがないことをやろうとするのですから、歓迎されるはずがありません。

多くの人にとって、「前例がないこと」は、できないこととイコールです。それは、「マイナスの成功体験」とも言うべきものです。

確かにうまくいった例は、1件もなさそうです。その事実だけを見れば、「うまくいかない」と判断するのは、ムリからぬところです。

もっとも、過去にうまくいかなかったからと言って、今あるいはこれからもそうなるとは限りません。

時代も環境も人も変わっています。また技術革新も起こっています。

過去と同じやり方でやれば、失敗する可能性が大ですが、やり方を変えてやってみれば、成功することはあり得ます

少なくとも「100%失敗する」と、決まってはいません。成功の可能性がどれだけあるかはなんとも言えませんが、ゼロでないことも確かです。「やってみる価値」は、あります。

問題は、前例がないことを「できない」ことだと思っている人を説得すること。説得しても考えを変えない可能性は高いので、最後は強行突破していくしかありません。

それでも、その前に言っておくべきことがあります。それは、あなた自身が「前例になる」と訴えること。

時代も環境も変わり技術も進化したのだから、うまくいく可能性が高いことを伝えたうえで、「私が前例になります」と声高らかに宣言します
そこまで言えば、反対する人も渋々、認めてくれます。とは言え、全面的な賛成ではありません。

この人たちは、失敗したときの責任をとらされたくないから、「何かあったときは私が全責任を負います」という覚書をあなたに書かせようとします。それは、望むところ。そんなことで、ひるむあなたではありません。

誰もやっていないことをやろうとするには、「前例になる」という強い気持ちを持つこと。それさえあれば、意外と突破できるものです。