「あなたは今、どこにいますか?」
こんなふうに言われたら、「自宅です」「近所のカフェにいます」「ショッピングセンターに来ています」と答える人が多そうです。あなたも、その1人かもしれません。誤解させてしまったようですので、言い方を変えます。
「あなたの人生において、今いるところはどこらあたりになりますか?」
こう聞かれたら、「えーと、それは……」と、返事に窮する人が続出しそうです。あなたも、そのうちの1人かもしれません。
私が問うているのは、今いる場所のことではありません。人生における現在地です。
人は誰もが、人生という長い旅の途上にいます。今この瞬間に2本の足で立っているところが現在地なのですが、その場所がどこなのかを正確に把握している人は、それほど多くありません。というより、ほとんどの人が無頓着かつ無関心です。
念のために言っておくと、人生における現在地は、年齢軸ではありません。人生100年として、30歳なら前半の上り坂、50歳だと折り返し地点、70歳なら下り坂の入口という見方をするのとは異なります。
現在地とは、人生で成し遂げたいという大きな目標を目指している中での、現時点の到達点です。目指すべきところがあって、それに向かってどれくらい進んでいるのか、そもそも方向が合っているのかは、現在地を把握していなければ、割り出すことができません。
現在地が分かっているからこそ、人生の大きな目標に向かって進むことができます。
もし現在地が目標に対してまったく見当はずれのところにあるとしたら、迷ってしまった証拠です。そこから軌道修正しなければ、目標にたどり着くことができなくなってしまいます。それは、老いも若きも変わらずに言えることです。
現在地が目標に対してはるかに手前にあるとしたら、そこからスピードアップを図らなければ、これまたたどり着くのが難しくなります。これも、老いも若きも関係ありません。
反対に、現在地が目標から近いところにあるとしたら、到達が見えてきたということ。最後まで気を抜くことなく1歩1歩踏み出していきます。
現在地が分かっているからこそ、向かうべきところに進むことができます。現在地が分からなければ、向かうべきところがあっても、たどり着くかどうかはまったく不明。
自分自身の現在地はどこなのか……。老いも若きも、常に把握していたいものです。
(朝の独り言⭐️)
来週のクリスマスパーティーは、久しぶりに沢山の方にお会いできます。増席しましたので本当に楽しみです。このイベントでは、「我慢しない生き方」について お伝えしたく思っています。コロナで多くの方がしたいことを我慢していると思いますが、どんな環境でもやり続けることは大切です。これから、当日まで話す内容をより良くしたいと思います。