2018.3.8.

自分も後進も活かす、、、

ある程度の年齢になると、いくら実績とキャリアを積んでいたとしても、後進に道を譲るタイミングがやって来ます。どんな人でも、それは避けられません。

このとき選択肢は、大まかに言って、3つあります。そのうちのどれを選ぶかは、まさに人それぞれです。

1つ目が、それでもやる。他人になんと言われようが、自分のやりたいことをトコトン追求していきます。
実績やキャリアを築いた人が、よく選択します。余人をもって代えがたいのは事実だとしても、1歩間違えると、しがみつくことになりかねません。

あなたが頑張れば頑張るほど、後進が育つ芽を摘む危険性はあります。下手をすると、「いつまでやるつもりなのかな……」と、後進のやる気を損ないかねません。自分もやる気十分だけに退くのが難しくなります。

2つ目が、サッサと後進に譲る。「これからは若い人たちの時代だ。老兵は黙って去るのみ」と、キッパリ身を引きます。

おそらく後進の人たちは、「これからは思い切りやるぞ」と、張り切って活動していきます。潔すぎるくらいキレイに身を引いたのは立派ですが、そのあとにあなた自身が何かをしていく予定やメドがなければ、逆に自分を活かせなくなります。

3つ目が、ゼロから1人でやり直す。移籍するなり独立するなりバイアウトするなりして、後進たちとは袂を完全に分かちます。

自分のやりたいことをトコトン追求していくと、後進たちとはライバルとなることもあり得ます。これまで築いてきた実績やキャリアを捨てて、ゼロからスタートするだけ大変になるのは間違いありません。

それでもやりたいことをやっていくのですから、やる気は十分です。あなたがいなくなったことで、後進たちの活躍の場が広がります。

これだと、自分も後進も活かすことになります。あなたさえ覚悟を決めれば、関係する人がみんなイキイキします。

今の自分の立場やポジションを譲らなければならないとき、身の振り方は自由です。どれを選ぶかによって、自分も後進も活かすこともあれば、反対に関係する人すべてを活かせなくなることもあります。

(朝の独り言
今日は、4月発売の校閲された原稿が送られてきましたので、最終確認しました!いつも思いますが、校閲という仕事は、本当に細かいと思います。かなり拘り抜かれた本です。
必ずその思いは伝わると期待しています。4月10日発売です。