2020.8.24.

自分を捨ててみる、、、

今、自分が身につけている力を最大限に発揮すること――。それが、「自分自身を活かす」ことです。
 何を身につけようとするのかは、人それぞれ。またいくつ身につけようとするのかも、自由です。
たとえ自分と同じものを身につけている人がいるとしても、その力には必ず高低差があります。同じ力にも、微妙な違いが存在します。
 同じ力を身につけている人が2人いたとして、どちらか1人しか選ぶことができないとすれば、当然ながら、高い人のほうを採用します。それは、選んだ人のほうが持っている力を発揮できそうだと思われるから……。
 その身につけた力はいつでもどこでもどんなときでも発揮できるようするのが望ましいですが、残念ながら誰もがそうできるとは限りません。環境によって、その力が発揮できたり、できなかったりしてします。
 先ほどの同じ力を身につけている人の例で言えば、確かに選ばれた人のほうが「高い」ようです。とは言え、その人が与えられた環境で身につけた力を最大限に発揮できるかと言うと、それはまた別の話。
 どんな人であっても、環境の影響を受けます。選ばれた人のほうが身につけた力が高くても、環境が変わると、80%とか60%くらいしかそれが発揮できなくなってしまうのは大いにあり得ることです。
案外、身につけた力が低い人のほうが環境の変化によって、それを100%どころか120%発揮することもあり得ないことではありません。
この場合、この人を採用するべきだったということになります。それは、環境の追い風を受けたということ。
身につけている力を最大限に発揮するのは、誰にとっても難しいことです。それでもどんな環境に置かれても、可能な限り100%に近い98%とか95%の力を発揮できるように持っていくべきです。
こう言うと、「とても難しい」ことのように感じる人もいそうですが、そうでもありません。
ただただ相手のためになることを全力でする――。いわゆる「自分を捨てる」ことで、身につけた力を遺憾なく発揮できるようにしていきます。
逆説的ですが、自分自身を活かすためには、ときにはその自分自身を捨てなければなりません。