「まだまだできるぞ」「こんなもんではないはずだ」「上を目指すには、もっとやらなきゃダメだ」……
自分が追い求めている高い理想があって、それに向かって突き進む。あるいは、一生懸命やっているのに、得た成果に納得できずに、トコトンまでやる……。
世の中には、こういうタイプが少なからずいます。いわゆる「自分を追い込む人」です。
このタイプは、基本的に「頑張り屋」です。手を抜いたりサボったりすることは、皆無です。もしかしたら、あなたもその1人かもしれません。
自分を追い込むのは、悪いことではないです。そうかと言って、「いいこと」とも言い切れません。
ふだんから精力的な活動しているのに、「もっと頑張ろう」としているのには、アタマが下がります。それだけやっているのですから、今度こそ求めている以上の成果を出してもらいたいものです。
いいことだと言えないのは、自分を追い込むこと自体が目的化しているからです。成果を得ることよりも、限界まで自分自身を追い込んでトコトン頑張ることが好きなタイプでもあります。
成果を得る方法は、1つとは限りません。自分を追い込むのは、その中の「ワン・オブ・ゼム」です。
ゆっくり休むのも、成果を得る方法の1つです。またまったく関係者ないことをやると、案外、功を奏すものです。要は、成果を得る方法はたくさんあるのですから、そのときどきに応じて、最適なものを選べばいいだけです。
自分をトコトンまで追い込むと、「頑張った」気になります。アタマが空っぽになってカラダはヘトヘトになり、ココロは変に高揚しています。頑張ったことに自己満足してしまいます。
この状態では、たとえ成果を得ても、ダメージが残ります。続けて、成果を得るのは、まずムリです。
自分自身をトコトンまで追い込むのは、実は非効率的です。それを続けるのは、ものごとを短期的にしか見られない人でもあります。
(朝の独り言⭐︎)
平昌五輪男子フィギュアスケートは、羽生選手が金、宇野選手が銀でした。ただ、アメリカの選手ネイサン・チェンの4回転6回のフリー演技は、神がかってて 涙する感動があり、素晴らしかったです。