なかなか上達しない。ミスばかりしている。いつまで経っても結果が出ない……。
このようにうまくいかないことが続くのは、誰にでもあることです。当たり前ですが、うまくいくようになるまでは、「うまくいかないとき」が続きます。
うまくいかないことは、恥ずかしいことでもなんでもありません。それは、誰もが通る道です。
もっとも、早く通過できる人もいれば、必要以上に時間をかけてしまう人もいます。それは、人それぞれ。
どちらがいいかは、一概には言えません。早く通過したとしても、身につけるべきことをいくつか省いてしまったとしたら、あとあと支障が出るのは必至です。
ゆっくり時間をかけたとしても、身につけるべきことをすべて自分のものにしたら、あとあと可能性が大きく広がるものです。
身につける過程においては、早い/遅いはあまり関係ありません。自分自身がしっかりものにすることが、何よりも優先されます。
誰にでもある、この「うまくいかないとき」は辛抱するとき。こう言うと、ガマンを強いられるばかりで、余計につらく感じる人もいそうです。
そんな人には、こう言い換えることにします。それは、自分自身が試されているとき――。
何度やってもうまくいかないと、確かにつらいし苦しいです。悲しくもなってくるし、自分を卑下したくなってきます。
残念ながら、これでは自信喪失して、どんなに頑張ってやってもうまくいかない「負のループ」にハマっていきます。
うまくいかないときは、自分自身を励ましていきます。「いつかできるようになるよ」「もうちょっとでできるようになるよ」という言葉を、自分自身にかけていきます。
自分がどれだけ頑張っているのかを知っているのは、ほかならぬあなた自身です。その頑張っている自分自身に適切な言葉をかけられるのは、あなたをおいてほかにいません。
うまくいかないときは、あなた自身が「自分を励ますことができるかどうかを試されているとき」でもあります。
自分に励ましの言葉をかけていって、うまくいかないときを乗り切っていく――。それができた人が、あとあとうまくできるようになります。