あなたが自分自身に対してつけている自己評価。周りの人があなたという人間に対してつけている他者評価……。これら2つが一致していることは、まずありません。ほとんどの場合、ズレがあります。
幸か不幸か、前者のほうが後者を大きく上回っています。逆のケースは、めったにありません。それは、あなたが自分自身を過大評価しているから。決して周りの人があなたを見る目が厳しいためではありません。
自分自身をよく評価してしまうのは、誰にでもあることです。それは、悲しい性。
自意識過剰ですが、自分自身を過小評価するよりは、まだマシです。
自分自身の評価と周りのそれがイコールになるのは、難しいことです。
ましてや周りの評価が自分自身のそれより高くなるのは、なおさら。
だからと言って、無頓着になるのも考えものです。限りなくイコールに近づくか、逆転できるようにすべきです。
どうすれば周りの人が評価してくれるようになるかと言うと、あることをしていきます。それは、誰もができることなのに、多くの人がやろうとしないこと。またはしたくないこと。
念のために言いますが、結果を出すことではありません。結果を出せば、確かに評価を得られますが、それだけを見ている人は意外に少ないものです。
周りの人が「あの人はよくやっている」と評価してくれるようになるもの――。それは、「努力」です。努力する、あるいはしていない姿を見て、周りの人は、あなたに関する評価を固めていきます。
あなたがそれほど努力をしていなければ、周りの人は「そういう人だよね」と冷静、かつ突き放したように見ることになります。あなたが自分自身を高く評価しても、他者がそれに同調することはありません。
反対に、あなたが圧倒的な努力をしていれば、結果が出る/出ないにかかわらず、「そういう人だよね」と、かなり高く評価してくれます。
あなた自身の評価と周りのそれは、限りなくイコールになっていき、ときに後者が上回ることもあります。
周りの人が自分自身につける評価は、リアルで厳しいものです。それが、あなたがつけている評価とイコールになると、等身大の自分を見てもらえるようになります。