組織の中で自分のやりたいように行動しようとすると、いい悪いは別にして、あるレッテルを貼られてしまいます。それは、わがまま……。
「勝手なことばかりしている」「協調性がない」「周りのことを考えてない」……
ひと度レッテルを貼られると、さんざんの言われようです。しかもそれは、すぐに広がってしまいます。
いつの間にか「あの人はわがままだ」という共通認識が定着してしまいます。「あいつはわがままだから」と、煙たがられて、自分が活躍するフィールドが狭まったりしてしまいます。
ともかく「わがまま」というレッテルを貼られると、いいことは1つもありません。ソンをしてばかりで、トクすることなどなくなります。
こうなってしまうのは自業自得……。あなたはそう思うでしょうか。確かに秩序とか人の和を重んじたら、そういう見方にならざるを得ません。
だからと言って、組織の中で自分のやりたいように行動するのを禁じるのは、おかしな話です。組織の中においても、やりたいことをやる自由はあります。
こう言うと、「程度の問題ではないですか?」と、したり顔で言う人もいますが、それは浅薄すぎます。
組織の中で自分のやりたいことをやりたいようにトコトンまでやる自由も権利もあります。そう、組織の中でわがままにふるまってもかまいません。
一般的にわがままとは、「協調性がない行動をして誰かに迷惑をかけること」と思われています。これなら煙たがられて、当たり前です。
本当のわがままは、違います。誰にも迷惑をかけずに、自分のやりたいことをやりたいようにトコトンやって結果を出すこと。
同時に、もしうまくいかなくても、自分1人ですべてを負うこと。ここまでするのが、本当のわがままです。
誰かに迷惑をかけているうちは、わがままですらありません。それは、たんなる未熟。
このことを理解していない人は、特に協調性のない行動をされるとすぐに「迷惑だ」と思ってしまう、その他大勢の人の中にたくさんいます。
わがままは、迷惑などではありません。迷惑をかけずにやりたことをやりたいようにトコトンやるのが、本当のわがままです。
未熟、それとも本当のわがまま――。あなたはどちらですか?