2020.2.14.

選択を引きずらない、、、

「これもいいけど、あれもいいな」「こっちにしたけど、あっちのほうがよさそうだな」「やっぱり向こうだったかな」……

世の中には、たくさんのものがあります。1つに選べないほど、あふれていて、十分に考えて選択をしたけど、「これではなかった」という思いをすることは、誰にもあるかもしれません。

そこで「でも、これでいい」と自分自身を納得させる人もいれば、「やっぱりあっちがよかった」と、引きずってしまう人もいます。

ランチを和定食にするか洋定食にするか。デザートをティラミスにするか、プディングにするか……。

こういったことで、さんざん迷った挙句に、「やっぱりあっちがよかった」とグチを言うのなら、笑い話で済みます。「次回はあっちにしよう」と思い直せば、いいのですから……。

とは言え、仕事や勉強となると、事態は深刻になります。「やっぱりあっちがよかった」は、のちのちまで続きます。

「今の会社より、内定を断った会社に入ればよかった」「第二志望なんかで妥協せずに、浪人してでも第一志望の大学に行けばよかった」……

選択というものは、1度してしまったら、なかなか変えることができません。結果がよくなくても、受け入れざるを得ないところがあります。

そうした失敗をしたくないから、「どっちにしようか」迷うし、悩みます。それは、自然な感情の発露です。

もし就職や就学に際して選択した結果が想定とは違って、自分自身に「なんのプラスもない」と思えたとしたら、こんなふうに問いかけてみます。それは、次の2つ。

1つは、選んだところで自分自身は本当に全力を尽くしているのか。意に沿わない環境だとしても、全力を尽くすことならできます。それは、最低限すべきことです。

全力を出してもいないのに、「あっちがよかった」と言うのは、「とらぬ狸の皮算用」です。見苦しいこと、このうえありません。

もう1つは、もし移ったとしたら、どんな成長ができるのか。環境が変わっただけで、成長できるもの限りません。

自分自身が何をどれくらいやるかで、成長度合いは大きく変わってきます。どちらのほうがより成長できるのかを吟味していきます。

この2つを問いかけると、どちらのほうがいいのかという答えは導き出せるはずです。その答えに従っていけば、自分自身の今後進むべき方向が必ず見えてきます。