「こっちが先じゃないのか」「あれはどうでもいいのに」「これをやってくれると思ったのに」……
言い方が十分でなかったり、伝えたつもりになっていたりして、相手と自分の間に齟齬が生じることがあります。多かれ少なかれ、誰もが経験することですし、現に今日も誰かと齟齬が生じた人もいるかもしれません。
こういう相手との意思の疎通の停滞、あるいは感情のスレ違いは、コミュニケーションギャップととらえがちです。そういう面はないとは言いませんが、もっと別の問題があります。それに手をつけずに、コミュニケーションの頻度を増やしても、齟齬がなくなることは絶対にありません。
その問題とは、「重要度のすり合わせ」です。相手と自分の重要度が違っていれば、どんなになくそうと思っても、齟齬はなくなりません。
たとえば、会社であなたが上司に営業報告をするとき。あなたはその日訪問した順にA社、B社、C社との交渉について報告しましたが、聞いている上司はイライラを隠そうともしません。
上司は部としての重要顧客開拓先としてC社を掲げていたので、まずは同社との交渉の進捗具合を聞きたいと思っています。あなたとは重要度が異なっています。
「C社のことから話すべきだろう」
そう思っているから、イライラしています。残念ながら、あなたはそのことに気づいていません。
重要度の違いは、多くの人が見落としています。どんなに親しい間柄であっても、相手と自分の間で重要度がピッタリ一致することはまれです。
相手が重要だと思っていることを自分が歯牙にもかけていなかった。あるいはその逆で、自分が重要だと思っていることを相手はまったく考慮しなかった……。これでは齟齬が生じるのも、当然です。コミュニケーションギャップ以前に、重要度のすり合わせをしなければなりません。
あなたが上司をイライラさせたくないなら、方法はただ1つ。C社との交渉について真っ先に報告し、今後の対策を話し合うことです。
「相手の重要度はどういうものだろうか?」
そう考えて、相手と自分の重要度のすり合わせをしていくと、齟齬がなくなります。コミュニケーションもうまくいくようになります。
相手にとって重要度の高いものを率先して取り上げても、こちらがソンすることもないです。最初のうちは相手の重要度を優先することになりますが、やがてはあちらから自分にとって重要度の高いものを取り上げてくれます。結果として、いい具合に、重要度のすり合わせが行われるようになります。
(朝の独り言☆)
今日の帯広は、雪でした。九州や大阪、東京の住んでいる人には、想像ができないかもしれませんね。それにしても今年は、雪が多い感じがします。今日から札幌は雪祭りです。凄く感動すると思います。一度、雪祭りを観に来られると良いと思います。今朝、車から撮影した写真です。