2017.2.7.

今、何が必要なのかを先読みする・・・

気が利く人と気が利かない人――。「どちらになりたいか」と問われれば、100人いたら100人全員がおそらく前者と答えます。

続いて、「実際に気が利いた行動をしているか」と問われたら、「YES」と答える人は、間違いなく減ります。たぶんそ10分の1とか20分の1くらいになるかもしれません。

気が利く人になりたいと思いながらも、なかなかそういう行動ができていない……。これは、悲しい現実です。

なぜそうなるのかと言えば、気が利いた行動をするのが難しいからではありません。気が利く人になるのはカンタンとは言いませんが、難しくもないです。残念ながら、多くの人はどのタイミングでどんなことをすればいいのか分からないだけです。

たとえば、あなたがオフィスにいて、寒い中、外回りをしていた社員が戻ってきたとき。
その社員のカラダはすっかり冷え切っています。彼(彼女)にとって今、必要なことは何かを考えていくと、すべき行動は自ずと見えてきます。

その人の席のところに温風が行くように暖房機をセットする。温かいお茶やコーヒーを持ってくる。おやつに買っておいた肉まん(あんまん)をおすそ分けする……。

こんなささいな行動をするだけで、あなたは「気が利くね」と言われるようになります。これらの行動に、何1つ特別な要素はありません。誰もができるし、またいつでもどこでもできることです。

気が利いた行動とは、何もサービスのプロでなければできないことではありません。目の前の相手に関心を持ち、その人に今、どんなことが必要なのかを類推して、自分にできる範囲内でそれをしていけばいいのです。

外回りから帰ってきた社員は、一刻も早くカラダもココロも「温まりたい」と思っています。その人に今、必要なのは、温まるという行動です。それをあなたがムリなく自然にやっていけば、相手からすればとても「気が利いた行動」になっていきます。

スキルもスーパーテクニックも必要としません。ただ行動あるのみです。

気が利く人になるには、経験も不要です。なんの実績がなくても、今この瞬間からできます。

目の前にいる相手に今、必要な行動は何か――。それを素早く察知して実際に行動に移せる人。それこそが、気が利く人なのです。

(朝の独り言☆)
先程、診療中に青森の読者の方から電話が来ました。お話をお伺いすると、息子さんの余命が1週間と言われたそうです。私の本を読んでいるようで、潜在意識で奇跡を起こせますかと、先生のお声を聞いて元気が欲しいと・・・・。医学の世界が全て完璧に予知できるわけでありません。まだ解明できてない世界もあります。まさに潜在意識はその領域でもあります(一部科学で証明しています)。是非、その方には奇跡を起こし、素晴らしい報告をして欲しいと思います。