2019.8.26.

間一髪は、本当に危ない 、、、

「乗ろうとしていた電車に間一髪、間に合った……」
あなたに尋ねます。これはラッキーなことでしょうか?

こう聞いたら、ほとんどの人は、「ラッキーですよ」と答えそうです。その理由はと言えば、「間に合ったから」にほかなりません。

確かに間に合ったことは、ラッキーです。表現を変えて聞きますが、本当にいいことなのでしょうか。間に合ったとは言え、間一髪になってしまったのは、それなりの原因があるに決まっています。

前の仕事が押してしまった。約束の時間を間違えていた。渋滞に巻き込まれた……。これらには、自分がコントロールできるものも、反対にそうでないものもあります。

「思うようにならないのが人生だから、結果として間に合ってよかった」ということにはなりません。思うようにならないからこそ、何があっても支障がないように、前もって行動するべきです。

乗ろうとしていた電車があるなら、それに余裕で間に合うように、できれば何本か前に乗れるようにします。そう、行動をコントロールしていきます。

そのためには、前の仕事が押さないように事前にしっかり詰めておく。約束の時間は常に早めにに確認しておく。渋滞に巻き込まれないように、早めに出るか裏道を確保しておく……。

そういう行動をしていれば、間一髪になるはずがありません。常に余裕を持って行動できます。自分の行動はコントロール可能なのですから……。

間一髪で間に合ってしまうと、それこそ「ラッキー」でかたづけてしまって、そうなる原因を分析しないし、反省もしません。

次も同じように前の仕事が押したり、約束の時間を間違えたり、渋滞に巻き込まれたりしても、安易に「なんとかなる」と思ってしまいます。

間一髪は、たまたま。再現性があるわけではないのに、ギリギリになったときに「なんとかなる」と過信して、取り返しのつかない事態に追い込まれかねません。そういう恐怖が、常につきまとっています。

間一髪で間に合った……。それは、ラッキーではなく、実は肝を冷やすことなのです。