2022.6.2.

頼まれごとには、ソントク勘定しない、、、

「ムリを言って申し訳ないですが、これをお願いできませんか?」……

 身近な人から何か頼まれごとをされたとき、それも明らかにこちらにとって「いいことがない」ような案件を持ってこられたとき、多くの人は困惑します。ムリやソンが前提なのですから、戸惑うのも仕方ありません。

「この仕事を受けるのはソンするだけだから、やめておこう」……

 もし引き受ける/引き受けないの唯一の基準がソントクになっているとしたら、「悪い」とまで言いませんが、「いい」ことでないのも確かです。

せっかくやったのにソンするようでは、「骨折り損のくたびれ儲け」になってしまいますし、かけた時間をほかのことに使っていれば有意義な結果を迎えられるであろうことは、重々承知です。

 ソントクは、あくまでも一時的なこと。それを唯一の基準にするのは、長い目で見ると、ソンに終わる可能性が大いに残ります。

 引き受けたほうがソンをするような用事をお願いするのは、故意でなければ、背に腹を代えられない人です。困っている可能性が大なので、むしろ積極的に引き受けたほうがいいです。

いいえ、少しでも役に立つことでこちらも気分がよくなるのですから、喜んで引き受けるべきです。ソンをすることは確かに痛いですが、「人助けになる」と思えば、多少のマイナスは気にならないものです。

 こちらが引き受ければ、頼んだほうも恩義に感じます。思うに違いありません。その困ったことが無事に解決すれば、「この借りをいつか返そう」と、絶対にトクをするような用事を頼むようになります。そのときも喜んで引き受けます。

 明らかにソンをするようなことを頼む人は、なんらかの事情を抱えています。頼むほうは藁をもすがる思いでいます。「ソンをするからイヤだ」と断ってしまうことを非難するつもりはないですが、自分自身が逆の立場になったとすれば、あまりにも世知辛い対応をしていると理解できるはずです。

「これを引き受けたら、ソンをしてしまうな」と思える案件こそ、引き受けたほうがいいです。サケが産まれた川に大きくなって戻ってくるように、そういう頼みはあとになってオトクな案件になって返ってくるものです。まさに「ソンしてトクとれ」で、本当にソンになるような頼まれごとは少ないものです。

(朝の独り言☆)
20年以上前に入れ歯を入れた患者様が 久しぶりに来院し、新しく入れ歯を製作し 入れたのですが、「もう年だし最後の入れ歯かな。先生に治療してもらい幸せだよ」と言ってもらえた時は、長く患者様と繋がりがあることに 感謝の気持ちになります。医院で診療して行くうえで、患者さんと人生を共に過ごし 色々な会話をすることは、とても楽しいです。以前の投稿にも書きましたが、継続することで本当の価値とその大切さに気づけることがあります。転職されたり、お客様との継続的な関係を持たない人もいるかと思いますが、一つのことを突き詰め、続けることの幸せを感じて欲しいと思っています。