仕事や勉強、スポーツの何をするのであれ、また個人であれ組織であれ、結果を出すために「目標」を持ちます。目標を持たない人や組織は皆無と言っても、間違いではありません。
目標はそれ自体が、モチベーションになります。また目標をクリアしようとすることが、成長を促します。「絶対に達成するぞ」と、やる気が高まり、クリアすべく適切な行動に導くから、結果を出すことができます。
とは言え、目標をクリアすることが目的になってしまっては、本末転倒です。クリアすることだけが目的になると、どうしても低めに目標を設定しがちです。
誰もがクリアできるような、無難な目標を立てることは、ハッキリ言って意味がありません。それは、高い目標を設定したのにクリアできずに終わったときより、タチが悪いものです。
低い目標をクリアしたところで、少しも成長しません(まったく成長しないかと言われれば、微妙なところです)。
それは、すでに知識もスキルも経験も備えている人ができて当たり前のことをするのと同じ。ぬるま湯につかっている状態です。
成長し結果を出せるようになるには、「頑張ってもクリアできるかどうか分からない」くらいの高い目標を持つに限ります。当事者にとっては、キツめな目標。
個人においても組織においても、それまでの延長線上にいてはクリアすることは不可能……。知識・スキル・経験のすべてにおいてバージョンアップしなければ、クリアできないものだと言えます。
新しい知識を蓄える。ハイレベルのスキルを身につける。挑戦して経験を積む……。
そうしたことをやりながら、行動を増やしていって、高い目標をクリアしようとしていきます。ただし、一生懸命やったとしても、クリアできる保証はありません。
もし頑張ってもクリアできないとしたら、結果という大輪の花は得られません。その代わり、成長という名もなき花だけは手にすることができます。それは、高い目標を持ったから可能になったことです。
頑張って無事にクリアできたとしたら、右に成長、左に結果という「両手に花」状態になります。
同時に、さらに高い目標を立てようとするモチベーションも湧きます。高い目標を持つからこそ、成長も結果も手に入れることが可能になるものです。