「わぁ、こんなにあるのか」「これを全部やらなきゃいけないのか」「いつになったら終わるんだろう」……
大量の仕事をしなければならないとき、ついついこんなふうに不満ともグチともつかないことを言うことがあります。それは、その人の偽らざる本音です。
文句を言ったところで、その仕事量が減るわけではありません。やらなければならないとしたら、サッサとやるに限ります。
その大量の仕事を終わらせる「コツがある」と言えば、あなたは聞きたくなるでしょうか。もし「朗報だ」と思うのなら、お教えします。それは、「1つずつしっかりと処理していく」こと。
これを聞いて、「そんなこと……」とガッカリする人がいるかもしれません。でも、本当のことです。もし少しでも疑っているのなら、実際にやってみれば分かります。
やらなければいけないことがたくさんあると、その量の多さに辟易して、やる気をなくしがちです。
必然的にのんびりダラダラとやることになってスピードも落ちるし、作業の時間が余計にかかってしまいます。
あるいは、やりたくないから「手短に終わらせよう」として、パパッと2つ、3つを同時に処理しようとします。こうすると、確かに作業時間は短縮されます。
もっとも、正確性に欠けるので、ミスが多発します。モレやヌケがあとから発覚して、やり直す羽目になります。
結局のところ、どんなにやることがたくさんあったとしても、1つ1つをしっかりやっていく以外にありません。1つずつしっかり処理していけば、もちろん、時間はかかります。
その一方で、きちんと正確にやっていれば、モレヤヌケもありません。やる気がない状態でやるよりは、よほどスピーディーにこなせます。
1つ1つをしっかり処理していけば、やるごとに仕事の量が減っていきます。1つ2つと減っていって、どのくらいの時間がかかるかは別として、いつかはその量がゼロになります。
目の前のことを1つ1つ処理していく――。気が遠くなることもありますが、これが一番早くかつ確実に終わらせる方法です。