1年365日、1日たりともムダに過ごしていい日などありません。「今日はムダに過ごしてしまったな」と思える日があるとしたら、やはり問題です。
完全燃焼して、1日を終える――。それは、理想とは違います。誰もができて当然のことです。
確かにそれは、高すぎるハードルかもしれません。「そんなのはムリ」と、サジを投げたくなる人もいそうです。
そういう人は、何かカン違いをしています。完全燃焼は、「結果を出す」とは異なります。
それは、やるべきことをすべてやりきること。なおかつ自分の持っている力を100%出すこと。
この2つを満たすのが、完全燃焼。これは、誰にでもできることです。
年、半年、四半期、月、週の目標を立てていけば、その日にやるべきことは、自ずと決まります。改めて言うまでもないことですが、目標は自分の実力の2割増以上であるべきです。
それを100%の力を出してすべてやりきることができれば、完全燃焼した1日になります。言い換えれば、ムダなく過ごせたということ。
言葉にすれば、カンタンにできてしまうように見えますが、やってみると、悪戦苦闘します。最初のうちはやるべきことがすべて終わらなかったり、持っている力を全部出せなかったりします。それを「ムダに過ごした」と言ったら、さすがに厳しすぎます。
試行錯誤や慣れは必要。ともかくやるべきことをきちんとやりきる。自分の持っている力をすべて出す――。それを続けていくしかありません。
どれくらい続けていけば、完全燃焼できるかは、人それぞれ。1カ月でできる人もいれば、1年かけてようやく身につく人もいます。「早い/遅い」の差があったとしても、それ自体に意味はありません。
1つ言えることは、完全燃焼できるようになれば、必然的に自分自身が大きな成長を遂げ、毎日が充実すること。それは、1日1日をムダなく過ごせていることにほかなりません。