2020.6.29.

1秒で結論を出す、、、

 やるかやらないか。これとあれのどちらにするか……。
なんらかの決断をするのに、「どうしようか?」「どうしたらいいのだろうか?」と、必要以上に考え込んでしまう人がいます。
熟慮と言えばカッコイイですが、その実態は「結論が出せない」にすぎません。
 こう言うと、「ヒドイ!」と抗議する人がいそうです。確かにそうカンタンに結論を出せないものもあります。たとえば、マイホームの購入。
場所をどこにするのか、一戸建てなのか、マンションにするのか。キャッシュにするのか、ローンにするのか。一生の買い物と言われるだけに、「エイヤー」と決められるものではないです。
 あるいは次の旅行はどこにするのかも、悩ましいところです。誰といつ行くのか、どこでどんなことをするのか考えるのは意外と楽しいものです。
やりたいことを挙げていくとキリがありません。あれこれ考えているだけで、時間が過ぎてしまいます。
 そうした人生を左右するようなことや、楽しみが多いことは別にして、たいていのことは一瞬で「やる/やらない」「これ/あれだ」と結論が出せるものです。結論を出せないほうが「おかしい」と言ってもいいくらいです。
 なかなか結論を出せないのは、「熟慮している」からとか、「慎重」「用心深い」といった性格によるものではありません。たんに条件を比較しているからです。
どれ、あるいはどちらのほうが自分にとっていい条件なのかをいろいろと検討しているから、いつまで経っても決められずにいます。「ヒドイ!」と抗議したあなたも、実は身に覚えがあるのではありませんか。
 そもそも条件など、時代や環境によっていくらでも変わるものです。
コロコロと変わる条件を比較しても、あまり意味はありません。いくら考えても結論が出ないという無限ループにハマってしまうだけです。
たいていのことは自分自身の内なる声に耳をすませば、すでに答えが出ているもの。その答えを無視して、条件を比べているから、いつまで経っても結論を出せずにいます。
内なる声をしっかりとらえて、それに従えば、答えはすぐに出ます。
5秒とかからず、それこそ1秒で「やる/やらない」「これにする/あっちにする」という結論を出せます。
1秒あれば、たいていのことは結論が出せます。もしできないとすれば、あなた自身が内なる声を聞こうとしないからです。