仕事とは、全力で取り組むもの。それは、すべてについて言えます。
慣れ親しんだ作業だから、片手間でやる……。それは、決して許されることではありません。
カンタンにできることでも全力でやる。難しいことでも全力でやる。それが、仕事です。
全力を出すのは当然のことですが、全体の8割までやれば十分です。こう言うと、「矛盾している!」と思う人がいそうので、説明します。
8割で十分とは、8割(80%)の力でやるということではありません。まずは8割まで完成させることを目指すこと。
この8割までこぎ着けられたら、仕事はもう完成したも同じ。まずはここを目指します。
8割までできていれば、必要なことはすべて満たしているものです。そこから先は、それを深めていくだけ。
8割のうち、大事なポイントが3つか5つくらいあります。その中で「ここは深めたほうがいい」「ここはちょっと改善しよう」という箇所が見つかります。
そこを重点的にやっていけば、すべてを終えたときには10割に達しています。そう、仕事が終わっています。
最初から10割を目指すのは悪くはありませんが、やや精度が落ちます。ダブリやモレ、さらに不十分なところが発生しがちです。
10割やってしまってから、その不十分なところが発覚しても、軌道修正が大変です。「ここを直せば、あそこも直さなくてはならなくなる」という二度手間,三度手間が発覚して、てんやわんやになります。
下手をすると、ゼロからやり直さなければならなくなります。それを考えると、8割までやるほうが精度も高いし、しかも早く終わります。
8割まで全力で取り組む――。仕事とは、そういうものです。
この8割主義を身につけるようになる祖、仕事のスピードがグーンと速くなります。なおかつクオリティーも高まります。こんな「一石二鳥」は、めったにないだけに、ぜひとも身につけたいものです。