どんなことをするのであれ、うまく利用するかしないかで、結果が大きく変わってしまうものがあります。それは、「流れ」です。
流れに乗ったら、うまくいった。反対に、流れに乗れなかったから、うまくいかなかった……。
このように明暗を分けてしまいます。実力が伯仲している者同士なら、流れに乗れたほうが結果を引き寄せます。実力に開きがある者同士が相対しても、流れに乗れたほうが有利なのは否めません。
流れとは、不思議なものです。結果に大きな影響を与えるものなのに、目で見ることはありません(それだけにやっかいです)。
もし目に見えたら、多くの人がつかもうとして争奪戦になります。その重要性を理解している人は、意外なほどたくさんいます。
目に見えなくても、感じることはできます。いいえ、感じることでしかそれを読むこともつかむこともできません。
どうしたら流れを感じることができるかと言うと、アタマ・ココロ・カラダにいいものを摂取すること。言葉を換えれば、本物に接すること。
美しいものを見たり聞いたり、価値のあるものに触れたり、おいいしいものを飲んだり食べたり、リラックス&リフレッシュしたりする……。日ごろから感性を研ぎ澄ます行動をすることで、流れを読める・つかめるようになります。
もちろん、一朝一夕にはできません。自分のできる範囲で、地味に地道に取り組んでいきます。
そうして感性を研ぎ澄ましていると、「アッ、今、流れが来た」と鋭敏に感じ取れるようになります。ほかの人が何も反応できずにいても、あなただけが素早くキャッチして、流れに乗れるようになります。
ほかの人が「なんとなく来ているのかな」と感じるころには、あなたはすでに流れに乗っています。はるか先にまでグングン進んでいます。
このときあなた以外の人は、流れに乗ることはできません。もう流れが去ってしまって、目の前に存在しないのですから……。流れを読んでつかむことは、とてつもなく大きなアドバンテージになります。