組織の中でものごと進めていくときには、1人1人に役割があります。その役割は銘々にしっかり決められています。
1人1人がその役割を忠実に実行していくと、組織として成果を出すことができます。また組織が維持されることになります。
もしその役割を通日に実行しなかったり、各自が勝手にバラバラなことをしたりすると、組織が機能不全に陥ります。成果を出すことができず、意思することも難しくなっていき、最終的には1人1人が困ることになります。
あらゆる組織に共通して言えることですが、結局のところ「One for All. All for One」です。それを徹底していくと、「WIN-WIN」になっていきます。
役割が決まっていることは、組織を維持発展させていくためには、当たり前のことです。決まっているから、1人1人が自分の持っている力をそこにすべて投入して、成果を出せるようになります。
その一方で、役割が決まっているのは、不自由さを1人1人に与えかねません。「これだけをやっていればいい」「これしかできない」となると、成長意欲もなくなり、生産性が上がらなくなります。組織としての成果を出すことが難しくなってきます。
役割があるから、組織が機能しますが、それだけだと成長性に欠けます。役割がありながらも、自由がなければなりません。継続的に成果を出していくには、それが不可欠です。
固定化した役割に自由をプラスする――。そのバランスは、極めて難しいものです。組織によって、また人によっても異なります。フィフティー・フィフィティーがベストとは限りません。
そのほどよいバランスを見つけて保つことができれば、組織は維持発展し、1人1も成長していきます。バランスがとれなければ、組織は機能不全になってしまうか、衰退していきます。
しっかりした役割が決まっている組織は、強いです。それだけでは、組織として生き残ることはできません。役割と自由のバランスがしっかりとれている組織だけが、生き残ることができます。それが、本当の強い組織です。