2019.8.21.

解放感はいらない、、、

「やったー。ようやく終わった」「ヤレヤレ。これでお役ごめんだ」「2度とこんな苦しみは味わいたくないよ」…

やりたくない仕事、上司やクライアントから押しつけられたムリ難題、苦労続きだったプロジェクトなどが決着したとき、重かった肩の荷が降ります。あなたの心中は、察するに余りあります。

「お疲れさまです」
あなたを労いたいところですが、そうもいきません。なぜならあなたが解放感に浸っているから……。

苦労が多ければ多いほど、それが終わったときの解放感も大きくなります。それは、高い山の頂上にたどり着いたようなものです。

解放感を味わえるのは、何よりもあなた自身が頑張ったから……。それは、間違いありません。

もしあなたが頑張らなければ、まだ山を登り切っていないということ。5合目とか6合目あたりでしょうか。

依然として苦労は続いています。終わりの見えない苦労に、まだもがき続けていたはずです。

そんな頑張ったあなたを労わないのは、冷や水を浴びせるようなもの。分かってはいるのですが、それでも言います

「いつまで解放感に浸っているのですか。そんなものは不要です」
解放感に浸っている限り、人は行動を起こせないものです。解放感と言えば聞こえはいいですが、一種の「脱け殻」状態にあります。

やる気・体力・発想のすべてにおいて、残高がゼロ。これがいいはずがありません。

「解放された」と思っているのは、あなただけ。実態は脱け殻状態ですから、かなり危険です。この状態で下山したら、事故を起こしかねません。

解放感に浸るくらいなら、すぐに休養して英気を養うべきです。しっかりエネルギーをチャージすれば、ラクラク下山できます。事故とも無縁です。

百害あって一利なし……。それが、解放感。決していつまでも浸っていていいものではありません。