人生とは、自分自身が「こっちだ！」と決めた道を行くこと。そう言い切っても、過言ではありません。
もちろん、ほかの言い方、答えもあります。それでもこれほど過不足なく人生の本質を伝える文言もそうあるわけでもありません。
自分が行くと決めた道――。これを行くことができれば、間違いなく人生は充実します。その道が、たとえ世間で言う成功とか幸せとかに当てはまらなくても、本人は満足もしているし、また達成感もあります。
なぜなら自分で選びとり、２本の足でしっかりと歩いているから……。それがどんなに険しく厳しくつらくとも、突き進んでいくだけです。
ほかを探せば、もっとラクでカンタンに歩ける道があることは重々承知です。その道を選択しなかったのは、何もラクでカンタンだからイヤなのではありません。
それは、「自分が行く道ではない」と思ったから。あるいは、「自分が成長できない」と思ったから。
行く道は、「自分自身が選べればいい」というものでもありません。その道を行くと、「自分自身が成長できる」という確信が必要不可欠。
それがあるから、どんなに険しく厳しくつらい道であっても、行くことができます。なんの確信も持たずに険しく厳しくつらい道を行くとしたら、たんに無謀な人です。
それは、険しく厳しくつらい道を行くのが好きなだけで、成長しようという意欲がないということでもあります。
険しく厳しくつらい道を選んだとしても、それが誰かに決められたり押しつけられたりすれば、やはり成長するのは難しくなります。
もともと「成長しよう」という意欲もないし、ムリやりやらされているのですから、途中で挫折する可能性が大です。
そういう人は、おそらくどこか脇道にそれてしまって、行くことも引き返してくることもかなわなくなります。人生の迷い道にハマってしまうという不幸な結果になりかねません。
自分自身が決めた道を行く人は、幸せです。多くの人にとって、それはなかなかできることではありません。
あなたには、貫いてもらいたいです。たとえ険しく厳しくつらい道だとしても……。
