人生とは、「タネ蒔き」のようなものです。「こんなことをしたい」「こうありたい」という夢や希望があるとしたら、そのタネを蒔くことから始まります。
蒔くのは、自分自身。誰かが「こうやるといいよ」と教えてくれることはあっても、代わりに蒔いてくれることはありません。
また夢や希望が勝手に蒔かれることもないです。断っておきますが、自生するものではありません。
あくまでも人工物。そう、あなた自身が1人で勝手に描いて、つくり出していくものです。
タネ自体は、自分の中にあります。また誰もが持っています。1人でいくつも持っている人もいます。
2つも3つも持ってもいいですが、すべて自分で蒔いていきます。栽培する手間は意外とかかるので、自然と1つだけに絞る人が多いようです。
ともあれ、蒔かなければ、何も始まりません。蒔いたときが、スタート。
まずはいつどこに何を蒔くかを決めます。どんなタネをいつでもどこでもどんなときでも蒔いていいわけではなく、育ちやすい時期と場所を選ぶ必要があります。
実際に蒔いたとしても、すぐに育つことはまれです。手塩にかけて育てていく根気が要求されます。
その栽培をするのも、自分自身。誰かが「こうやるといいよ」と教えてくれることはあっても、代わりに育ててくれることはありません。またそれを期待するのも、おかしなことです。
どれくらいで育つかは、タネと育て方次第。すぐに芽が出て実になるタネもあれば、何十年とかかるものもあります。
「これは時間がかかりそうだから、こっちにしよう」と促成栽培できそうなものを育てようとしても、必ずしも思惑どおりにはいかないものです。いつ芽が出て実になるかは、やってみて初めて分かること。
蒔くときには、どうなるか分からないという未知数だらけ。それは、人生そのもの。
あなたが蒔いたタネがどうなるかは、本当に誰にも分かりません。1つだけ言えるのは、あなたが栽培する以外に芽が出て実になる方法は存在しないことです。