スピードが要求される現代では、どんなことにも「速くやらなければならない」という思考や行動をしがちです。「速くやらなければ、後れをとってしまう」という一種の強迫観念から逃れるのは難しくなっています。
誰もがスピーディーにやろうとするから、時代の流れがますます速くなっていく――。そんな時代に生きているのですから、スピードとは無縁の生き方をするのもほぼ不可能。
もしそれをしようとしたら、世の中から取り残されてしまうことを意味します。
とは言え、すべてをスピーディーにやろうとすると、疲労度もストレスも大きくなる一方。それは、決して健全ではありません。
思考も行動もスピーディーにしながら、疲労もストレスもない生き方――。その両立を模索することが、世の中から取り残されない方法でもあります。
その1つが、あえて回り道を選ぶこと。それは、最短距離で行く道と、回り道の2つがあったら、あえて後者を選ぶようにするということ。
ここで言う回り道とは、期限を決めずに「面白そう」と思ったことをひたすら行動すること。
もっとも、すべて回り道を選んでしまったら、時代の流れに取り残されかねません(そういう生き方をしたい人は否定しませんし、望むのであれば逆に徹底すべきです)。回り道を選ぶとしても、ごくわずかでいいです。
たとえば、仕事ではすべて最短距離で行く道を選ぶとしたら、プライベートでは回り道を多く選ぶようにします。仕事でも10個のうち8つは最短距離で行って、2つくらいは回り道を選ぶのはアリかもしれません。
量的には、「最短距離で行く道>回り道」が無難です。こうしていると、回り道を行ったとしても、すぐに時代が動くスピードに戻ることができます。仮に「最短距離で行く道<回り道」になってしまうと、ゆっくり行動することに慣れてしまって、もはや元に戻ることができなくなる恐れがあります。
「最短距離で行く」と「ゆっくり行く」を両立できると、どちらかだけの人生よりも生き方が多様化します。両方を味わうことができるので、刺激も発見もたくさんあって、自分自身も人間的に成長していきます。
疲労度もストレスもピークに近づいてきたら、あえて回り道を選ぶ――。そうすると、スピードが要求される時代にあっても疲労やストレスを軽減することができます。
(朝の独り言☆)
仕事でよくあることですが、部下が上司に報告する時、「私は〇〇だと思います」という人が多くいます。個人的な意見はとても大切ですが、「データ」をベースに 根拠を明確に 論理的に伝えることは、個人的な意見の前にとても大切です。いのうえ歯科の場合、スタッフはパワーポイントにして説明をしてくれます。データも大切ですが、相手が理解しやすいプレゼンテーションも わかりやすく良い方法だと思います。