2022.9.25.

別の何かにフォーカスする、、、

人は、一瞬で変わることができます。さっきまで泣いていた子どもが、自分が好きな何かが目に入った瞬間に笑顔になるように――。

子どもの泣き顔が満面に笑みをたたえるようになったのは、忘れっぽいからではありません(子どものことですから、本当に忘れている可能性がありますが、ここでは掘り下げることはしません)。対象へのフォーカスを変えたからです。

何かがうまくいかなかったという悲しいことから、自分が好きなものへ――。このようにフォーカスを変えたから、何ごともなかったかのように笑顔であふれています。

単純と言えば、そのとおり。だからと言って、「よくない」ことなのかと言えば、そんなことはありません。むしろ大人こそ、見習うべきです。

フォーカスを変えるのは別に難しいことでもなく、誰でもできます。「難しい」と思うのなら、自分で勝手にハードルを上げているから。その証拠に、子ども時代のあなたにもできていたはずです。一瞬にして泣き顔から微笑みに変わることが――。

子ども時代にできていたことが、大人になってできないのは悲しいことではありませんか。もしできないとすれば、理由は1つ。余計なことを考えているから……。

何か悲しいこと(それ以外の「うまくいかないこと/腹立たしいこと」でもいいです)が起こったときに、気持ちが沈みます。このとき「なんでこんなことが起きたのだろう」「あの人がこんなことをするから」「これからどうしよう?」と、原因や他人への責任転嫁、あるいは未来のことまで一緒に考えてしまっています。そうした一種の邪念が、別の何かへのフォーカスを妨げています。

断っておきますが、原因分析や未来のことを考えるのは悪いことではありません(責任転嫁は論外です)。考える必要はあるとしても、ほかのことにフォーカスして、気持ちを切り換えてからでも可能です。むしろ切り換えてからのほうが客観的かつ冷静沈着にいろいろな判断ができます。

気持ちが沈んでいるときに原因分析や未来の展望をしても、モヤモヤしたままですからいい判断ができません。そのことを痛感している人は少なくないはずです。

気持ちが沈むようなことがあったら、別の何かにフォーカスする――。そうして気持ちを切り換えたほうが、あとに引きずることはありません。もし「できない」と思ったら、子ども時代に戻ってやってみたら、案外カンタンにできてしまうものです。

(朝の独り言)
台風がまた来ているようですね。毎回連休は雨のようです。今日は、新しい企画について話をしました。色々と考えてくださり感謝です。付き合いの長い編集者の方は、ある意味 僕自身の人生や考え方、生き方を本当によく知っているなぁという感じです。そうなると 仕事以上の特別な関係になります。ただ、このようなことは稀ですが、人と長く付き合って仕事ができることは、本当に幸せなことです。