最期の瞬間までやりたいことをトコトンやり続ける――。生涯現役の生き方は、1つの理想です。
そのやりたいことが仕事であれ学びであれ、続けるために必要なのは、何よりも健康であること。これは、肉体的なことに限りません。
精神的にもまた知的にも、健康が求められます。アタマ・ココロ・カラダすべてにおいて、問題も支障もないのが、健康の条件です。
もう1つ必要なものを挙げると、「飽きない」こと。「もうイイヤ」「これ以上やりたくない」なんて気持ちになったら、続けることができません。
何をするのであれ、飽きずに続けるのは、カンタンなことではないです。それでは「難しい」のかと言うと、それもまた違います。
飽きずにやり続けられるのは、性格によるのではありません。意志とも違います。
特別なスキルを必要としないので、誰でもできます。言い方は悪くなりますが、下手でも可能です。
あえて条件を挙げるとすれば、ただ楽しむこと。やっている本人が楽しんでいるから、いつまでも飽きずに続けられます。念のために言うと、「好きだから続けられる」わけではありません。
楽しいから、飽きることがない。ずっと楽しいから飽きているヒマがない――。これは、生涯現役の人の特徴です。
もう1つ加えると、世のため人のためになること。自分自身のために楽しんでやるだけでも、飽きずに続けることは可能です。
その場合、目標設定したりレベルアップしたりする工夫を伴うので、つらくなるときもあります。燃え尽き症候群にもなりかねません。
純粋に誰か/何かのためにやり続けると、そうしたつらさとも無縁になります。自分自身がやったことを喜んでくれる人がいると、もっと楽しくなります。誰かの喜びには、何回接しても飽きないものです。
飽きないくらいに、何かをやり続けるーー。そういう人生は、とても素敵です。
もし飽きずにやり続けているうちに最期を迎えたとしても、少なくとも後悔はありません。楽しみながら、人生を終えることになるはずです。まさに生涯現役。