「あの人なんか苦手なんだよね」「あの人はキライ。話もしたくない」……
苦手な人やキライな人がいることは、世間ではよくあることです。「すべての人を愛しなさい」と言われても、できる人はまずいません。
苦手に感じたりキライと思ったりする人がいるのが「いいことではない」のは、明らかです。本人も多少は後ろめたく感じています。
そうかと言って、ムリに親しくなったり好きになったりするのも、ストレスのもとです。
こう言うと、苦手やキライがあることを肯定しているように聞こえるかもしれませんが、それは誤解です。
あなた自身の「あの人は苦手だ」「あの人はキライ」という気持ちをすぐに変えることはできません。
ただし、ちょっと時間をかけていけば、ストレスなくその気持ちを和らげることはできます。
それには、あなた自身の壁を壊していくことが必要です。ココロの中にある「苦手という壁」「キライという壁」を……。
「あの人は苦手だ」「あの人はキライ」……
そう思ったときには、もうココロの中で「苦手という壁」「キライという壁」ができています。
たとえ相手のいいところを見たり聞いたりしたとしても、ココロの壁がその事実を跳ね返してしまうので、「苦手」「キライ」のままです。
ココロの壁は頑丈なので、なかなか崩すことも壊すこともできません。放っておくと、ドンドン強固になって鉄壁になってしまいます。
その壁に風穴を開けたり壊したりすることができるのは、自分だけです。自分がつくってしまった壁をあなた自身が取り払っていくしかありません。
1度に壊すことは難しいので、少しずつ崩していきます。それは、つらい作業かもしれません。
壁を自分で取り払っていくと、相手のいいところを見たり聞いたりしたときに、印象が変わってきます。
「あの人はこんなところもあったんだ」「あの人は実はいい人なんじゃないか」……
これまでとは違う印象を受けるようになって、ムリに親しくなったり好きになったりしなくても、ごくふつうに接することができるようになります。
同時に、自分のココロの中に壁をつくっていたから、相手を苦手とかキライとか思っていたことにも気づきます。
(朝の独り言☆)
今日は、ラジオ収録最終日でした。毎年、三カ月ほど行っていますが、とても楽しい時間でした。