2019.5.10.

ジグザグに成長する、、、

成長というものは、右肩上がりに一直線に上昇していくものではありません。そういう成長をする人も「いない」わけではないですが、まれです。

多くの人は、ゆっくり上がっていって、やがて踊り場が来て、少しの、あるいは長い停滞。そこからまたゆっくり上がっていって、踊り場を迎える……。

おそらくこの繰り返し。一直線ではなく、ジグザグ。

少し不格好に見えますが、成長していることに変わりはありません。行動し続ける限り、それは続いていきます。

ジグザグになってしまうのは、「能力がない」とか「資質がない」ということではありません。そもそもそういうものです。

どんなことにも言えますが、何かを得ようとしても、カンタンに身につくものではありません。一進一退や二転三転しながら、少しずつ自分のものにしていきます。

それは、得ようとしていることを吸収している時期。食べ物をよく噛んで飲み込み栄養を吸収していくように、何かを身につけるのにもそれなりの時間はかかるものです。またそのほうが確実に身につきます。

よく噛まないで食べてしまうと、消化不良を越したり肥満につながったりします。切羽詰まって急がなければならないときもあるかもしれませんが、成長はゆっくりでも、確実にしたほうがいいです。

成長しても、どこかでストップするときが、必ず来ます。それが、踊り場。

これは、成長そのものが止まったということではありません。それまでと同じことをやっていたり、同じやり方にとらわれたりしていると、起こります。

やることを変える。やる量を増やす。やり方を変える……。

どんなふうにするにせよ、これまでと違うことが求められます。いつまでも同じなら、ずっと踊り場に居続けることになります。

何かを変えて、それを続けていくと、また上昇するようになります。それは、再び成長軌道に乗ったということ。またゆっくり上っていきます。

こうして見ていくと、成長軌道がジグザグなのは、なんら悪いことではありません。「進んで、止まる」を繰り返しますが、確実に上昇していることは間違いないのですから……。