2022.6.27.

ムダな抵抗はトコトンする、、、

「ムダな抵抗はやめろ!」……

 これは、映画やドラマで刑事が追い詰めた犯人に投降を促すときの、よくあるセリフです。あなたも、何度か耳にしたことがあるはずです。

こう言われても、犯人が応じることはほとんどなく、玉砕覚悟で銃撃戦や乱闘になったりします。ムダな抵抗をするのが、映画やドラマの中の犯人です。

実生活でも何回やっても結果が出ないときに、周りの人から同じようなセリフを言われることがあります。あなたも、何度も言われたことがあるかもしれません。

 このとき、多くの人は「もう潮どきだね」と、アッサリやめてしまいます。現実は映画やドラマと違うということなのか、ムダな抵抗をしない人は少なくありません。

 ムダな抵抗をする。ムダな抵抗をしない……。この2つは、本来、使い分けるものです。状況に応じて、ムダな抵抗をしたり、反対に、しなかったりするのが、あるべき姿です。こう言うと、「そうなんですか?」と不審な表情をする人が続出しそうです。

 ムダな抵抗をすべきなのは、結果がまだ出ていないことです。分かりやすい例を言えば、難関資格を取得する試験を受けているとき。

 試験で残り時間があと5分しかなくて、まだ解いていない問題がたくさん残っていたとしたら、合格するのはかなり難しい状況です。「もうダメだ。ムダな抵抗はやめた」と、白旗を揚げて、残り5分をボンヤリ過ごしていたら、間違いなく不合格です。

 その一方で、残り5分しかなくても、確実にできる問題だけに集中して取り組んでいけば、ひょっとしたら合格できるかもしれません。問題を解けない人ばかりだとしたら、合格の可能性もゼロとは言えないですから、最後の瞬間まで全力を尽くします。

 幸運にもこの人が合格できたとしたら、ムダな抵抗をトコトンしたから。少なくともムダな抵抗をしないでいたら、合格はあり得ないことです。

 ただし、すでに結果が出てしまったことには、ムダな抵抗をしても意味がありません。試験の終了時間が過ぎてもまだ問題に格闘しているとしたら、ムダな抵抗。そんな悪あがきをしたら、試験官に強制退場させられてしまうこともなきにしもあらず。

ムダな抵抗はトコトンするべきときと、そうしないほうがいいときの両方があります。するべきときには、ムダな抵抗はトコトンしていきます。それが、最後の最後で奏功することは意外にたくさんあるものです。

(朝の独り言☆)
今日は 東京はじめ、関東甲信越と九州が梅雨明け宣言されましたね。今年は、本当に雨も少なく、梅雨という感じがしないようです。
しかも この時期から猛暑ですから大変です。
K1の武尊、先週の会見の記事で、10年間無敗だそうですが、無敵であり続ける心身の疲労は相当なものだと思います。先日の試合には負けてしまいましたが、試合に負けてもここまでファンやそうでない方から温かい応援をされることは、本当に素晴らしいと思いました。
彼の格闘家での生き方や努力など、会見では語られませんでしたが、多くの人には伝わっていたのだと思います。生き様というのは、必ず伝わるものです。ゆっくり休んで心身を整えて欲しいと思います。