2022.9.21.

前提条件はいつも異なる、、、

 会議や打ち合わせが二転三転して何も決まらず、堂々巡りをしているとき。大々的にプロモーションをしたのに、「まったく」と言っていいほど反応がないとき……。

「もう少しでうまくいくのに」と思いながら、「これ!」といった決定打が出ずに、停滞してしまうのは、よくあること。もしかしたら、今のあなたがそういう状況に置かれているのかもしれません。

 こういう行き詰まりが起こるのは、従来の延長で考えたり取り組んだりしているときです。「前はこうだったから、こうやる」「こうやれば、うまくいく」という過去にうまくいったやり方やシステムにとらわれてしまっています。

 当たり前ですが、取り組むものごとは1つ1つ違います。過去に実践してうまくいったやり方やシステムをそのまま当てはめても、「2匹目のドジョウ」がいるとは限りません。変化が激しい時代においては、過去のやり方やシステムはアッと言う間に陳腐化してしまいます。

 逆説的ですが、過去にうまくいった人ほど、以前のやり方やシステムに拘泥しがちです。成功体験と自信の両方があるから、ほかのやり方やシステムを「取り入れよう」いう考えがゼロ。「アップデートしよう」という気持ちが皆無です。

個人の自由なのでどうするかは、勝手です。なおかつ、どうなろうとも他人があれこれ言うのは、筋違いです。それでもあえて言うと、一種の思考停止。

 過去にうまくいったのと同じような案件に取り組むとしても、目の前で取り組もうとしているのは、まったく別のもの。いわゆる新規案件です。初めてのことに臨むのですから、ゼロベースかつ曇りのない目で見ていく必要があります。

「そんなことは分かっている!」と思う人もいそうですが、そういう気持ちがあること自体が、すでに過去にとらわれている証拠です。

「これはあのときと同じケースだな」「あのときと一緒のやり方でいい」……

 そんな考えがチラッとでも浮かんだら、要注意。思考停止になりかかっています。

 似たような案件でも同じやり方やシステムが通用しないのは、前提条件が異なるから。過去にうまくいったことがあると、そんな当たり前なことも忘れてしまいます。

 どんなことであれ、目の前にあることはいつも新規案件。そのことが分かっている人は前提条件なしにものごとを見るし、なんでもゼロから取り組んでいきます。

(朝の独り言)
昨夜は 台風の影響で 雨風が凄かったですが、思ったより早く温帯低気圧に変わったため、午後からは穏やかな天気でした。
今日は、診療、zoomミーティング、原稿校正、スケジュール調整など、タイトな一日です。明日は、朝から一日中手術日になります。体調管理を万全で望みたく思います。