2018.7.28.

功を焦る人は、周りが見えなくなっている、、、

誰もが「手に入れたい」と思っているもの――。それが、「功」です。

もっとも、そうカンタンには手に入りません。どうしたら手に入れられるかをしっかり考えて試行錯誤しながら、コツコツ取り組んでいって、ようやくつかむことができます。まさに「蛍雪の功」です。

 なかなかカンタンに手に入らないと分かっているだけに、目前にチラつくと、功を焦ってしまう人がいます。もしかしたら、あなたもその1人かもしれません。

目の前にあるから焦ってしまうのは、分からないでもないです。結果が出ないことが続いて、自分自身が追い込まれると、のどから手が出るほど欲しくなります。

何ごとにも言えますが、焦っていい結果が出ることはありません。苦しいから焦ってしまうのですが、それでどうなるのかと言うと、視野狭窄になります。

目の前にある功しか見えなくなって、ほかのことを考えたり周りを気にしたりしなくなってしまいます。「功さえ手に入ればいい」という状態になります。

一将功成りて万骨枯る――。功というものは、たくさんの人の協力や応援があって初めて成り立つものです。それだけ貴いものなのですが、功を焦ると、それまで支えてくれた人たちの協力や応援を無にすることになります。

焦りをなくす方法は、ただ1つ。目の前に功がチラつくようになったら、それまで支えてくれた人たちのことを思い出すようにします。

「これまでこんなに多くの人たちの協力や応援をもらっていたんだ」……

その事実を噛みしめているうちに、徐々に焦りが消えていきます。「今の自分にできることだけをやろう」と考えるようになります。自分を支えてくれた人たちに報いるために――。

支えてくれた人たちのために頑張れば、必ず功を手に入れられるという保証はありません。少なくとも焦ることはなくなります。焦っているときより、うまくいく確率は高くなります。

結果としてうまくいけば、「終わりよければすべてよし」になります。

もしうまくいかなくても、支えてくれた人たちのありがたみを感じて、「次こそは功を手に入れよう」と、もうひと頑張りするようになります。

いずれにせよ、功を焦ることがなくなると、自分自身がラクになります。

(朝の独り言
今日は、台風の影響で一日中雨でした。明日は、出版講演を兼ねたセミナーです。皆さん台風の中、全国から来てくれていますので充実した時間にしたく思います。