2020.10.5.

場所をちょっと変えてみる、、、

出席者がそれぞれ持ち寄った企画を逐一検討したものの、「帯に短し、たすきに長し」で、決定的なものが1つもない……。そんなふうに会議が膠着状態に陥るのは、日常茶飯事です。
もしかしたら、あなた自身が今まさにそういう会議に出席して、途方に暮れているところかもしれません。
 企画自体が「まったくダメ」ということは、ほとんど「ない」です。「箸にも棒にもかからない」のは、ごくわずか。その大半は、何かが足りないから、採用されるに至っていないと言ってもいいです。
 その何かが、何時間をかけても分からずにいます。ビジネスの知識・スキル・経験を兼ね備えた大勢の人たちが揃っても、何をすればいいのか見えてこないとすれば、滑稽に映ります。
 こういうとき最も多くとられるのが、「次回までの検討課題にしよう」です。要は、先送り。その場で結論を出せないから、次回への持ち越しとしますが、それが功を奏すかははなはだ怪しいものです。
次回に持ち越すのではなく、その日にハッキリと結論を出す方法が、「ない」わけではありません。それを採用している人・組織はあまりないようですが、意外と効果はあります。
ズバリ、場所を変えること。それは、全員が会議室から飛び出すことを意味します。たとえば、屋上に移動する。近所にある緑多い公園に出かける……。
要は場所を移動して、そこで会議を再開するということ。
たったそれだけのことで、これまで出てこなかった斬新なアイデアや、ユニークなプランが参加者から次々と出てきます。さっきまでの停滞がウソのように……。
場所を変えると、気分が一新されます。殺風景なオフィスを飛び出すと、見える景色も異なり、刺激がたくさん入ってきます。
それは、参加者の無意識が呼び覚まされること。眠っていたアイデアがムクムクと起き出してきて、足りなかった何かにピタリとハマります。
まるで雨後の筍のように「それはいいね!」「その手があったか!」「それは面白いよ!」と言われる企画にブラッシュアップされていきます。
行き詰まったときは、場所を変えてみる――。そんな他愛もないことで、大ヒットにつながるアイデアやプランが出たりするものです。