2017.12.26.

好位置につく、、、

「いいところにいたなぁ……」
野球で内野や外野の間を抜けそうな鋭い打球を追いついてキャッチしてアウトにしたら、見ている人は、思わずそうつぶやきます。守備のうまい選手は、ただ定位置にいるのではありません。

バッターの様子を見ながら、「ここらへんに打ってくる」と、打球が来るのを事前に予測して、微妙に守備位置を変えています。

その位置変更は、わずかに半歩くらいのものです。その半歩の違いが、アウトかヒットかの差につながっていきます。この差は、とても大きいものです。

ちょっとでも守備位置を変えるのは、「好位置につく」ことです。ゼロコンマ何秒ほどスタートが早くなりますから、それだけ打球をキャッチする確率が高くなります。

何をするにせよ、好位置についたほうがうまくいく確率は高くなるものです。それは、どんなことにも言えます。

たとえば、会議で企画を提案するのでも、一番後ろで発言するよりは一番前で発表したほうが採用されやすいものです。それは、前のほうが後ろより声が通りやすいといった問題にとどまりません。

一番後ろにいたら、その前にいる人たちは発言を聞くために振り返らなければなりません。発言している間、ずっとその体勢を維持するのは苦痛です。途中から向きを直さざるを得ません。

それは、発言者の話を聞かなくなることを意味します。発言者も、聞いている人の反応がつかめず、一方通行になりがちです。その単調さが「この企画はたいしたことはない」という微妙な空気をつくり出してしまいます。

反対に、発言者が一番前にいれば、聞いている人は、体勢を変える必要がありません。話すほうは、参加者1人1人の目を見て発言することができます。

反応が如実に分かるので、興味を示したところは詳しく熱心に話すことができ、双方向のやりとりになります。聞いているほうも「この企画は面白そうだ」と自然に思うようになります。

両者の違いは、好位置についたか・つかなかったかどうかの差です。内容のクオリティーが同じくらいなら、好位置についたほうがアドバンテージをとります。

それは、守備のうまい選手が半歩位置を変えるのと同じです。何をするのであれ、自分なりに「好位置はどこだろう?」と意識するクセをつけたいものです。

(朝の独り言⭐︎
今日の北海道は、凄く風が強いです。道も凍結して、滑りやすい時期!そんな中、沖縄から治療に来院してくれました。本当に有難いことです。