2020.10.29.

怒りや不満を爆発させない、、、

相手がこちらの気に障ることをしたり言ったりしたとき、ほとんどの人は目くじらを立てることなくやり過ごします。
立場が上の人だったり、これから関係を深めていきたい人だったりすれば、処世術としてスルーする人が多いようです。
 もっとも、パワハラやセクハラ、モラハラなどに相当するようなものは、ガマンするべきではないし、許してはなりません。だからと言って、「絶対に許さない」と、鬱憤を晴らそうとするのも、得策ではないです。
ガマンしていた怒りや不満……。それが、鬱憤です。理不尽な目に遭うのが1度や2度ではなく、何度もあったからこそ、怒りや不満が蓄積されていきます。
不満や怒りを爆発させたとしてもなんら悪くないですが、結果としてこちらのプラスになるのかどうかは、微妙なところです。
相手との関係が険悪化して、のちのちこちらに不都合な事態が生じてしまう可能性が「ゼロ」ではありません。実際にそんなことになったら、「泣きっ面に蜂」です。
鬱憤は活火山なので、放っておくといつかは爆発する運命にあります。爆発したときに、マグマが流れ出て、周りの人にも多大な迷惑をかける可能性が大です。
怒りや不満のモトとなった相手ではなく、関係のない人を巻き込みかねないので、それゆえに「爆発しないほうがいい」と明言できます。
こう言うと、「泣き寝入りするのですか!」と反論する人もいそうですが、それは早とちり。「怒りや不満がたまる前に、きちんと相手に指摘すればいい」だけです。
相手がどんな人であれ、理不尽なことを言われたりされたりしたら、「それはよくないですよ」「看過できませんね」と、やんわりとクギを刺しておくべきです。
1度ではなく2度もあったとすれば、「しかるべき対応をします」と、毅然と言い放ちます。
公的機関に訴えるよりは、相手にとってアタマが上がらない人に事情を話して、間接的に抗議するカタチにします。
影響力のある人が「それはよくないよ」と言ってくれれば、相手は必ず態度を改めます。
これなら鬱憤がたまることもなく、相手との関係性も険悪化せずに済むだけでなく、結果として「貸しをつくる」ことになります。
爆発する前に処理してしまう……。それが、鬱憤へのあるべき対処法です。
あなたは今日、怒りや不満のモトとなった人にやんわりとクギを刺しましたか。鬱憤を晴らさずに済みましたか?