2020.6.10.

早さは、速さを兼ねる、、、

早さと速さ――。両者は、根本的に異なります。
どちらを持つべきなのかを問われたら、問答無用で前者です。後者を持つことも素晴らしいし、否定はしませんが、でき得れば、前者を選択すべきです。
 早さは、ムリせずに身につけられます。極端なことを言うと、1秒でも早く始めればいいのですから、難しいことではありません。
 カンタンだから勧めるのかと言うと、そのことは明確に否定します。効果があるから、そう言っているまでのことです。
 1秒でも早く取りかかれば、その分だけ終了するのも前倒しになります。1時間早く始めれば、それだけ終了時間もアップします。
早く始めたのに、予定より遅く終わるということはまずありません(その場合、やり方に問題があります)。早く取り組むと、時間を有効活用できます。
実は、もう1つの効果があります。それは、結果が分かるのも早くなること。
早く始めた分、当たり前ですが、結果が出るのも早くなります。この場合、いい結果とよくない結果のどちらも出る可能性があります。
よければ、さらに進めていきます。よくなければ、改善していきます。
もし結果がなくないとしても、早く始めた分、軌道修正する余裕が生まれます。
リカバリーして、最終的に予定していた時刻に間に合う可能性もあります。
 時間を有効活用できる。結果が分かる――。これが、早さの持つメリットです。
一方の速さは、身につけるのが容易ではありません。しかも身につけるのにムリを強いられることもあります。
ものごとにもよりますが、1秒速くするのは、血のにじむような努力をしなければなりません。かなり大変なことですから、創意工夫を何度も重ねる必要があります。
速くするのは、確かに素晴らしいことですが、誰にでもできることではありません。適性も限界もあります。
結局のところ、1秒早く始めることはすべての人ができます。ただし、1秒速くすることは、誰もができるわけではありません。
早さは、速さを兼ねます。速くできないのであれば、その分早く始めれば、たいていのことはなんとかなります。その早さは、誰もが身につけられることです。