1日は、1年で365ほどあります。人生を80年とすれば29200。100年とすれば、36500ほどになります。
その1日は、1つとして同じものはありません。どれも違う1日。
80年生きれば、29200という異なる1日を過ごすことになります。100年生きれば、36500とおりの1日を生きるということ。
昨日も今日も明日も、表面上は同じような1日に見えます。また同じようなものとみなしがちです。
それは、「同じようなものだ」と勝手に思い込んでいるだけ。昨日も今日も明日も、同じ時間に同じことをしたとしても、それぞれは異なる1日です。
「毎日同じだなぁ。代り映えしないなぁ……」と思ってしまうとしたら、自分自身が鈍感になっています。突き放すようですが、退化している証拠。
同じ時間に同じことをしたとしても、自分自身が全身全霊を打ち込んでやっていたら、ほんのわずかでも日々成長します。クオリティーもスピードも、昨日と今日では同じであるはずがありません。
昨日より今日の自分は、ほんのわずかでも成長しているのですから、同じ時間に同じことをしたとしても、クオリティーもちょっとアップしているし、スピードもわずかながら速くなっています。
そのほんの少しの違いに気づかないから、「同じ。代り映えしない」と感じてしまいます。
もっとも1日単位で見れば、その差に気づかないのはムリもありません。もちろん、気づく人もいます。
1カ月とか3カ月という単位で見れば、同じ時間に同じことをしたとしても、その結果が違うことがようやく分かるようになります。
そのとき日々成長していたことに遅まきながら気づけば、1日1日の過ごし方が変わってきます。
昨日と今日は同じではない。今日と明日も同じではない……。違う1日を生きるから、「日々、真剣かつ有効に過ごさなかければならない」という考え方に変わっていきます。
今日1日、あなたはどんなふうに過ごすのでしょうか。昨日とも明日とも違う、29200(36500)分の1の今日という1日を……。