「そんなの、うまくいかないよ」「何もムリすることないって」「やめたほうがいいんじゃないかな」……
何かをやろうとするとき、わざわざそんな忠告をしてくれる人がいます。親切を装っていますが、ハッキリ言って、余計なお世話。
そもそも「うまくいかない」ことを前提に話をしているのですから、失礼な話です。言われたほうも、かなり見くびられています。
こんな人に「失礼だ」と言っても、「あなたのことを思って言っているのに、なんでそんなことを言われなきゃならないんだ!」と逆ギレされかねません。
ここは「ご忠告ありがとうございます」とだけ言っておくほうが無難です。
見くびっている相手には、「結果」で示していくしかありません。相手の「人を見る目がない」ことを……。
こういうありがた迷惑な忠告をしている人は、後を絶ちません。本人は、親切のつもりで言っているから、やっかいです。
もっとも、こんなありがた迷惑な存在は、周りにいる人に限りません。実は、もっと罪深い人がいます。
その人が誰かは気になるところですが、正体を知ったら、ビックリする人は少なくないです。それは、自分自身。
「うまくいくわけない」「ムリすることない」「やめたほうがいい」……
そんなふうに親切を装って忠告してくれるのが、ほかならぬ自分自身だったりします。あなたにも、身に覚えはありませんか。
やってみても、うまくいくかどうか分からない……。そんな不透明な状況のときに、失敗したくないあまりに、自分自身に「やめる」ように忠告する人がいます。
自分自身が足を引っ張ってしまう……。不思議なことに、こんなことをしている人は、たくさんいます。
やめるように仕向けるのは、ラクでカンタンです。表面上は失敗を回避できるから、いいことのように思えます。
当たり前ですが、それは成長を拒否することですから、いいことではありません。
あなたが自分の足を引っ張る人ではないことを願っています。